何故持つべきカードなのか?元外資系銀行員の筆者がそのメリット・デメリットを紹介します
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sony bank walletって何?
そもそもsonyと言ったら家電のイメージですが、実は銀行、生保、損保と幅広く展開しており、今や金融業界でも圧倒的な存在感があります。
sony bank walletとはソニー銀行が発行しているデビットカードであり、追加の手数料等もなく発行することができます(ソニー銀行で開設をしたら基本はこのカードでの発行です)。
そしてこのカードの最大の特徴は、海外渡航先でデビット払いをすると、保有している外貨預金の残高から同通貨で引き落とす事ができることです。
例えばハワイで買い物をしてカードを切るとUSD、イタリアでカードを切るとEURで直接外貨預金の口座から引き落としが行われます。


それの何がすごいの?
と思う方もいるでしょう。
実はこう言った同通貨で引き落としができるサービスって中々無いんですよね。
折角外貨預金をしたのに、「そちらは資産運用でしか利用できません」とか、良くても「窓口での出金しか出来ません」っていう金融機関が多いのが現状です。
類似サービスとして、以前はシティバンク銀行がドルカードというUSD建てで決済できるカードを発行していましたが、サービス自体が3年前に終了しており、今や海外現地決済はソニーの独壇場となっています。
使って分かったsony bank walletのメリット
圧倒的!海外現地決済の手数料!
まず手数料ですが、一般的に海外での決済には海外決済事務手数料と為替手数料の2つが乗ってきます。業界水準は海外決済事務手数料が1.76%、為替手数料が1.21%くらいかかります。あわせて約3.00%も上乗せされてるんですね。
これがソニーの場合は、海外決済事務手数料はなんと無料です。そして為替手数料については同通貨での引き落としになるので決済時にはかかりません。
事前に外貨預金にする際にUSDであれば15銭の為替手数料が必要です。
つまり現地決済での外貨預金時の15銭、ドル円が@110.00であれば0.13%のみとなり圧倒的な手数料水準となります。
手数料シュミレーション
USD1,000.00×1.76%(海外決済事務手数料)×1.21%(為替手数料)×110.00(円評価)=¥3,267
USD1,000.00×4=¥4,000
為替のタイミングを気にせず使える!
一般的なクレジットカードの決済の場合、その時の所定のレートでの決済となり、使う時に円安となっていた場合、通常より割高での決済となってしまいます。
しかし、sony bank walletの場合、事前に円高のタイミングで外貨を購入さえしておけば、決済は同通貨での引き落としの為、決済時の為替を気にすることはありません!
為替のタイミングさえ合えば、賢く使う事ができるカードとなっています。

為替のタイミングなんて分からない
そんな時はソニー銀行の他サービスである外貨積立サービスを利用する事で、毎月、毎週外貨の積立をする事ができます。
積立サービスを利用する事でドルコスト平均法の効果が期待でき、平均購入単価を抑える事もできるので、合わせて検討してみましょう。

事前の購入も外貨積立も面倒!
という方は使えないのかというと、そんな事はありません!
簡単に言うと決済時に外貨の残高の不足分を円から補填しますよ。というものです。
この場合ソニー銀行のTTSレートでの決済となります。つまり手数料はUSDであれば15銭!
事前の外貨購入をしなくても決済できますので安心してくださいね。
外貨預金口座さえ開設しておけば自動でアシストしてくれますので是非利用しましょう。
sony bank walletのデメリット
利用額に応じて毎月キャッシュバックがあり、CLUB’ Sという制度のランクによって還元率が変わります。
基本だと利用額の0.5%なので、デビットカードの業界水準ではありますが、クレジットカードに比べると若干低いと感じます。
しかしCLUB’ Sプログラムの条件を満たす事で最大2.0%まで還元率を上げる事ができるので、メインバンクにして資産をまとめられれば、このデメリットを克服できます!
さらに、キャッシュバックはポイントではなく、直接口座に反映されるので、ポイントの失効の心配もありません。
まとめ